保育士試験 最新合格率と免除制度って何?保育士試験の受験方法 具体例で説明

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「子どもたちの笑顔と未来を支えたい」──そんな思いから保育士という職業に興味を持つ人は年々増えています。しかし、保育士になるには国家資格である保育士試験に合格することが必要不可欠。とはいえ、試験制度は年によって変化があり、免除制度や筆記・実技のルールには複雑な部分も…。

このブログでは、2025年度(令和7年度)保育士試験の最新情報から、合格までのステップ免除制度の注意点、そして筆記試験を突破するための対策ポイントまで、わかりやすく丁寧に解説します。

試験日程と受験資格

全国統一の試験日程は年2回

昔は各都道府県で保育士試験を行っていた時期があったようですが、現在は全国統一で以下のように日程が決まっています。

試験区分筆記試験実技試験
前期2025年4月19日(土)・20日(日)2025年6月29日(日)
後期2025年10月18日(土)・19日(日)2025年12月7日(日)

受験資格があります

  • 原則「短期大学卒業程度以上」
  • 以下の条件でも受験可能:
    • 大学に2年以上在学+62単位以上取得
    • 高卒+児童福祉施設で2年以上かつ2,880時間以上の勤務経験
    • 中卒+児童福祉施設で5年以上かつ7,200時間以上の勤務経験
  • 幼稚園教諭免許や福祉系資格(社会福祉士など)を持っていると一部科目免除あり

試験内容や免除制度

試験内容

筆記試験(9科目)

  • 保育原理、教育原理、社会的養護、保育の心理学、子ども家庭福祉、社会福祉、子どもの保健、子どもの食と栄養、保育実習理論
  • 各科目60%以上で合格
  • 合格科目は3年間有効

実技試験(3分野から2つ選択)

  • 音楽(弾き歌い ピアノ・ギターなど)
  • 造形(保育場面の絵画表現)
  • 言語(3歳児向け素話)

免除制度

  • 幼稚園教諭免許 → 保育の心理学・教育原理・実技試験が免除、一部の指定保育士養成施設で所定の単位を修得した場合、保育実習理論も免除対象となる場合有 詳細はこちら
  • 福祉系資格 → 社会福祉・子ども家庭福祉・社会的養護が免除 詳細はこちら
  • 合格科目 → 3年間有効、条件により最大5年まで延長可能 詳細はこちら

保育士試験の合格率

2023年の合格率は?

年度受験者数合格者数合格率
2023年66,625人17,955人26.9%

約4人に1人しか合格できないという、難関資格であることがわかります。特に筆記試験の突破がカギです。

合格率が低い理由とは?

  • 試験範囲が広く、覚える量が多い
  • 働きながら受験する人が多く、勉強時間の確保が難しい
  • 1科目ずつ受験できる制度のため、合格までに時間がかかる

合格パターン事例と注意点:筆記がカギ!

基本ルール

  • 筆記試験(9科目)にすべて合格しないと実技試験は受けられない
  • 筆記試験は科目ごとに合否判定され、合格科目は3年間有効
  • 一部の資格保有者は科目免除制度を活用できるが、申請や条件が複雑

合格パターン事例

①【一般受験者】3回チャレンジ型

年度合格科目状況
令和5年5科目合格残り4科目に集中
令和6年3科目合格残り1科目のみ
令和7年最後の1科目合格 → 実技試験へ筆記全科目クリア!

たくさんの科目を一度に合格できなくてもいいんだね!!すごい!
合格科目は3年間有効!計画的に受験すればOK!

「教育原理」と「社会的養護」はセットで合格しないと無効なので注意してね!

幼稚園教諭免許あり 免除活用型

状況免除される科目
幼稚園教諭免許あり「保育の心理学」「教育原理」「実技試験」
特例制度+実務経験あり「保育実習理論」も追加で免除

幼稚園教諭免許を持っている人は、すでに勉強して合格済みだもんね!ダブルライセンスが目指しやすい!!」

特例制度は令和11年度末までの期間限定なので、早めの確認が重要だよ。
申請しておかないと免除にならないので手続きをしっかり行ってね。

福祉系資格あり 科目削減型

資格免除科目
社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士「社会福祉」「子ども家庭福祉」「社会的養護」

こちらも、すでに勉強済みの科目は免除になるんだね!目指せダブルライセンス!!

手続きを忘れずに、提出書類に不備が無いよう気を付けてね!
免除されても受験料は同じなのでご注意ください!

筆記試験が最大の壁!

筆記試験すべて6割正解しなくてはいけない

  • 筆記試験に合格しないと実技試験は受験できない
  • 実技試験は「音楽」「造形」「言語」から2つ選択
  • 筆記試験の合格通知が届いて初めて、実技試験の案内が来る

覚えておきたい注意点まとめ

  • 「教育原理」と「社会的養護」はセット合格が必要
  • 合格科目の有効期間は3年間(延長制度で最大5年まで可能)
  • 免除制度は資格・履修・実務経験によって異なる
  • 免除申請の書類不備で無効になるケースもあるので慎重に!

合格までの計画を作る

いつまでに合格したいかをまず計画してみましょう!例えばこんな計画で保育士試験合格を目指すことも可能です。

子育て中ママ・2年かけて合格をめざす

  • 背景:育児の合間に勉強。通信講座利用
  • 勉強法
    • すきま時間に一問一答と過去問
    • 1年目:5科目合格をめざす
    • 2年目:残り4科目+実技合格をめざす
  • 結果:2年かけて筆記全科目クリア → 実技合格
  • ポイント:「教育原理+社会的養護」のセット合格に注意
  • 実技は【言語】【造形】を選択し、3分間の素話をタイマーで練習

転職希望・免除制度活用型 2回の試験で合格

  • 背景:学童保育で社会福祉士免許を持つママが、指導員として勤務中に保育士資格の必要性を感じて受験
  • 勉強法
    • テキスト+YouTube+通勤中の聴覚学習
    • 実技は職場の保育士に楽譜作成を依頼し、ピアノ練習もサポートしてもらう
  • 結果
    • 前期:3科目免除→5科目合格 → 実技準備 → 1科目不合格
    • 後期:残り1科目合格 → 実技試験合格 → 保育士証取得

まとめ

私自身、この筆記試験の免除制度を知ったことで、「私でも受験できるかもしれない」と希望が湧きました。しかし同時に、免除があるからこそ油断してしまいそうな自分もいて…正直、不安でした。育児中の私にとって時間は本当に貴重。だからこそ「短期間で合格したい!」という強い想いが、モチベーションの原点でした。

人によって生活リズムや学習環境はさまざまですが、科目を絞って戦略的に合格を目指す方法は、非常に賢く効果的です。今回の内容が、あなたの「合格までの計画づくり」のヒントになれば嬉しいです。限られた時間を味方に、保育士への一歩を一緒に踏み出してみましょう!

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