保育士試験では「保育所保育指針」が毎回のように出題されます。しかし、
- どの部分が大事なのかわからない
- 文章が長くて覚えづらい
- 似た表現が多くて混乱する
という声がとても多いです。
この記事では、 保育所保育指針の重要ポイントを語呂合わせ・図解イメージでわかりやすく整理し、試験で確実に得点できるようにまとめました。特に2017年改定で新たに示された乳児期の「3つの視点」は頻出なので必ず押さえておきましょう。
1. 保育所保育指針とは?
保育所保育指針は、厚生労働省が定めた保育の基本となる考え方・内容・方法をまとめたものです。保育士が守るべき理念や実践の方向性が示されており、「保育原理」「子どもの発達」「保育内容」など多くの科目で登場します。
- 制定:1965年
- 改定:1990年、2000年、2008年
- 最新改定:2017年告示 → 2018年4月施行
2. 保育所保育指針の構成(5章)
保育所保育指針は以下の5章で構成されています。
- 第1章 総則
- 第2章 保育の内容
- 第3章 健康及び安全
- 第4章 子育て支援
- 第5章 職員の資質向上
1章と2章からの出題が多いような気がしますが、3章から5章の中からも出題されます。
つまり、すべてを読破して理解しておく必要があります。ビビりますが大丈夫です。私も1度くらいしかちゃんと読み切ってはいません。
3. 試験で出る重要ポイント
特に問われやすいのは以下の内容です。
- 養護と教育の一体的な実施
- 子どもの人権・最善の利益
- 保育所の役割
- 5領域(健康・人間関係・環境・言葉・表現)
- 保育のねらい・内容
- 保育士等の専門性
- 地域との連携・保護者支援
4. 第2章の「5領域」とは?(それぞれの意味を具体化)
第2章では、子どもの年齢ごとに以下の5領域について「ねらい」と「内容」が示されています。
- 健康
- 人間関係
- 環境
- 言葉
- 表現
子育て経験がある方は、具体的なエピソードを思い出しながら読むと理解が深まり、記憶にも残りやすいです。
- 健康 → 体の動き・生活習慣・安全に過ごす力 → 例:走る・食べる・睡眠リズム・排泄・衣服の着脱
- 人間関係 → 人と関わる力・信頼関係・協力・共感 → 例:保育士への愛着・友だちとのやりとり・気持ちの共有
- 環境 → 周囲の物・自然・場所への興味 → 例:砂遊び・水遊び・自然観察・道具の使い方
- 言葉 → 言語理解・表現・コミュニケーション → 例:話す・聞く・語彙の増加・気持ちを言葉で伝える
- 表現 → 感性・創造性・音・動き・造形 → 例:歌う・踊る・描く・作る・音を楽しむ
「ねらい」と「内容」の違いを明確にすると理解が深まる
保育所保育指針では、各領域に ねらい(目的) と 内容(具体的な経験) がセットで書かれています。
- ねらい → 子どもが「どんな力を育てるか」というゴール
- 内容 → その力を育てるために「どんな経験をするか」
例:言葉の領域
- ねらい:気持ちや考えを言葉で伝えられるようになる
- 内容:保育士との会話・絵本・言葉遊び・友だちとのやりとり
この「ねらい→内容」の流れを理解すると、文章が一気に読みやすくなる。
年齢ごとに読むと“発達のつながり”が見える
第2章は 0〜5歳の発達が連続して書かれているため、年齢ごとに読むと理解が深まります。
● 0〜1歳
→ 生活習慣の基礎・愛着形成・感覚遊びが中心 (例:抱っこで安心する、音に反応する)
● 2〜3歳
→ 自我の芽生え・簡単な会話・模倣・ごっこ遊び (例:「イヤ!」が増える、友だちと同じ遊びをする)
● 4〜5歳
→ 協力・ルール理解・言語表現・創造的な表現 (例:ルールのある遊び、物語を作る、作品づくり)
この流れを理解すると、試験で「どの年齢の内容か?」を判断しやすくなる。
5. 語呂合わせで覚える 5領域
5領域は何???という出題をされることがあります。
覚え方はこれ!
● 語呂合わせ
「けんじん、カゴひょうげん」
賢人(けんじん)がカゴに入れて表現するイメージで覚えるとラク。
- ケン → 健康
- ジン → 人間関係
- カ → 環境
- ゴ → 言葉
- ヒョウゲン → 表現
6. 実際の試験問題(過去問)
【2023年 保育実習理論】 保育所保育指針において、「5領域」に該当しないものを1つ選びなさい。
A. 健康 B. 人間関係 C. 感情 D. 環境
正解:C(感情は含まれない)
7. 2017年改定で新登場「3つの視点」とは?
2017年改定で、乳児保育において新たに示されたのが3つの視点です。
● 3つの視点
- 健康な心と身体(身体的発達)
- 身近な人との関わり(社会的発達)
- 身近なものとの関わり(精神的発達)
● 3つの視点のねらい
- 健やかに伸び伸びと育つ
- 身近な人と気持ちが通じ合う
- 身近なものと関わり感性が育つ
これを理解しておくと、幼児期の5領域とのつながりもイメージしやすくなります。
“似ている言葉”をセットで覚える(混乱防止)
保育所保育指針は、似た表現でひっかけてきます。
例:
- 「健やかに伸び伸びと育つ」
- 「身近な人と気持ちが通じ合う」
- 「身近なものと関わり感性が育つ」
これをセットで覚えると、選択肢で迷わなくなります。
8. 覚え方:3つの視点の語呂合わせ
● 語呂合わせ
「健やかなしんたくん」
ストーリー化すると覚えやすい!
健やかなシンタくんが、身近なお釈迦様と通じ合い、身近にかかわって歓声が出ちゃった!
- 健やか → 身体的発達
- 身近なおしゃかさんと通じ合い → 社会的発達
- 身近にかかわって歓声 → 精神的発達
似た表現が多いので、語呂で正確に記憶しておくことが重要です。
3つの視点をしっかり理解しておくと、幼児期の【5領域(健康・人間関係・環境・言葉・表現)】へのつながりもイメージしやすくなります。
| 発達の側面 | 視点 | 具体的な言葉 |
|---|---|---|
| 身体的発達 | 健やかに伸び伸びと育つ | 快適な環境で、運動・食事・睡眠などの基本的生活習慣を身につける |
| 社会的発達 | 身近な人と気持ちが通じ合う | 保育士との愛着関係、共感的な関係性 |
| 精神的発達 | 身近なものと関わり感性が育つ | 周囲への興味・感性を育む体験 |
試験ではどんなふうに出る?
次の文のうち、「3つの視点」に含まれないものを1つ選びなさい。
A. 健やかに伸び伸びと育つ
B. 身近な人と気持ちが通じ合う
C. 自分の思いを言葉で伝える
D. 身近なものと関わり感性が育つ正解:C(これは3つの視点ではなく、幼児期の言葉の領域に関わる内容です)
このように、似たような表現で混乱させてくるので、正確な言葉の記憶が必要です。
9. まとめ|保育所保育指針は語呂と理解で得点源に!
保育所保育指針は範囲が広く一見難しく感じますが、 語呂合わせ+構造理解で確実に得点できます。
今回の語呂合わせを使って、楽しく暗記を進めていきましょう!

