保育士試験の保育の心理学では、エリクソンの心理社会的発達理論がよく出題されます。保育原理でも出題されることがあります。エリクソンは必ず出題されると思って勉強していきましょう。
この記事では、段階ごとのキーワードと語呂合わせで、楽しくしっかり覚えられる方法をご紹介します。
エリクソンって誰?
エリク・H・エリクソンは、フロイトの弟子であり、心理社会的発達理論(ライフサイクル理論)を提唱したアメリカの発達心理学者です。
人の発達を生涯8つの段階に分け、それぞれで乗り越えるべき「課題(発達課題)」があると考えました。保育士試験ではこの8つの段階とキーワードが頻出です!
エリクソンの発達段階
年齢の目安 | 段階名 | 発達課題 | 語呂合わせフレーズ例 |
---|---|---|---|
0〜1歳 | 基本的信頼 vs 不信 | お母さんを信じられるか | 「1歳で信じる、おっぱい神話」 |
1〜3歳 | 自律性 vs 恥・疑惑 | 自分でやる!の芽生え | 「1人でできるもん!トイレ自立」 |
3〜6歳 | 自発性 vs 罪悪感 | 自分から動く | 「3歳からのやってみよう期」 |
6〜12歳 | 勤勉性 vs 劣等感 | 勉強や作業を頑張る | 「小学生、努力の才能開花期」 |
12〜18歳 | 同一性 vs 同一性拡散 | 自分とは誰か? | 「中高生の『私って何?』期」 |
18〜40歳 | 親密性 vs 孤独 | 恋愛や友情 | 「大人の恋と友情バランス」 |
40〜65歳 | 生殖性 vs 停滞 | 次世代への関心 | 「子育て奮闘!中年の使命」 |
65歳〜 | 統合性 vs 絶望 | 人生の意味を見つける | 「老後は“あっぱれ人生”確認期」 |
この表の語呂合わせについては、こちらの記事で語呂合わせを紹介しています。
保育の心理学3 エリクソンの発達理論、フロイト、ハヴィガースト、バルデス、マズロー
試験に出やすいキーワード解説
◆ アイデンティティ(自我同一性)
- 自分は何者か?という認識
- 青年期(12〜20歳)で形成される
- 保育士試験では「アイデンティティの確立」が重要語句!
◆ 同一性拡散(アイデンティティの混乱)
- 自分が何をしたいのかわからない状態
- 進路や交友関係で悩みやすい時期
◆ 心理社会的モラトリアム
- 社会的責任を猶予された「猶予期間」
- 青年期の特徴として出題されることあり
エリクソンのキーワードを語呂合わせで暗記
「アイで照らして、森のトリアムで迷子中。拡散しても、まだボクじゃない。」
- アイ:アイデンティティの「アイ」
- 森のトリアム:心理社会的モラトリアム(架空の場所みたいに)
- 拡散しても:同一性拡散(拡散=Identityが定まらずブレる)
フロイトとエリクソンの違いを語呂でセットで覚える!
フロイトとエリクソンの子弟の考え方を、語呂で並べて暗記してしまいましょう!
理論家 | 観点 | 覚え方(語呂) |
---|---|---|
フロイト | 性的発達段階 | 「こもだくん もぐって せいこう!」 (口唇・肛門・男根・潜伏・性器) |
エリクソン | 心理社会的発達 | 「アイで照らして、森のトリアムで迷子中。拡散しても、まだボクじゃない。」 (アイデンティティ、モラトリアム、同一性拡散) |
保育の心理学5 頻出フロイトの語呂合わせ フロイトの要点をわかりやすく解説
まとめ
エリクソンの考え方も、とても興味深いですね。私自身心理学にも興味がとてもあるので、特に老齢期の境地に向けて、自分がそうなっていけるように精進したいなぁと思ったりしながら勉強していました。
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