ピアジェの認知発達段階を語呂合わせで楽しく覚えよう!感覚運動期・前操作期・具体的操作期・形式的操作期、それぞれの特徴を試験対策に役立つ形でわかりやすく解説します。ピアジェは、教育原理や保育の心理学で非常に頻出です、キーワードをしっかり暗記して試験対策していきましょう。
ピアジェとは?
ジャン・ピアジェ(Jean Piaget)は、スイス出身の発達心理学者、子どもの「認知(思考)」の発達段階を理論化したことで有名です。
保育士試験では「4つの発達段階とその特徴」をよく問われます。
スイス生まれのピアジェ先生は、「子どもってすごく考える力がある!」って発見した心理学者なんです。
それまで大人たちは、「子どもは半分大人みたいな存在だから、ちゃんと教えてあげなきゃいけない」と思っていたけど、ピアジェは「自分で考えられる!」ということを発表しました。
ピアジェのすごい考え「発生的認識論(はっせいてき にんしきろん)」
ちょっとむずかしい言葉ですが、簡単に言うと
「人がものごとをどうやって理解するかは、成長の過程で変わるよ」という考え方です。
ピアジェ先生は子どもたちが
- 自分で考える
- 失敗しても、もう一回やってみる(トライアンドエラー)
- やがて、自分なりに答えを見つける
という力を持っていることを、たくさんの観察から見つけました。
子どもは「ちっちゃい大人」じゃなくて「ちゃんとした人間」
ピアジェは「子どもって、ただ経験が少ないだけで、大人に劣ってるわけじゃない」と言いました。
つまり、子どもだって立派な考える力を持っている、ってこと!
世界3大「成長の考え方」(発達段階説)
ピアジェの考えは、世界中でとても大切にされていて、次の3つのうちのひとつです。
人の名前 | 考え方 |
---|---|
フロイト | 感情や欲求がどう育つか(リビドー) |
エリクソン | 人との関わりでどう成長するか |
ピアジェ | 考える力がどう育つか(認識論) |
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ピアジェの「シェマ」とは?
ピアジェは、人が外界のものを認知する枠組みを「シェマ」と名づけ、それを学ぶ過程を「同化」「調節」「均衡化」の3つのステップに分けて考えました。
1. シェマの獲得
たとえば、子どもに5体の犬のフィギュアを見せ、それを「犬」と教えるとします。それぞれ個体は異なるものの、子どもは「犬」と言われるものの共通点を見つけるでしょう。これが「シェマ」の形成です。
2. 同化
その後、大人が猫のフィギュアを見せたときに、子どもは以前の経験からそれを「犬」だと言うとします。
このように持っているシェマを他のものに当てはめようとする行為が「同化」です。
3. 調節
しかし、子どもは大人から「これは猫だよ」と教わります。
すると子どもは新しい「猫」というものを認識し、犬のシェマと区別するようになるかもしれません。そうして既に獲得したシェマに変化を加えることが「調節」です。
4. 均衡化
同化と調節のバランスを取りながらシェマを獲得していく過程です。
均衡化を繰り返すことで、子どもはより正しいシェマを形成していくと言われます。
ピアジェのシェマを語呂合わせで覚えよう!

「シェマの獲得、同化、調節、均衡化」がキーワードになりますね。
「シェーちゃん、どうかカチっと金メダル」

シェー(マ)ちゃん、どうか(同化)かち(調整)っと、金(均衡)メダル
どうかどうか、カチッと金メダル、シェーちゃんとってね!って祈っているイメージです。
ピアジェの認知発達段階(4段階)
ピアジェは、認知発達段階を、4段階に分けられると考えました。
段階名 | 年齢目安 | 特徴 |
---|---|---|
感覚運動期 | 0〜2歳 | 感覚と運動で世界を知る。対象の永続性の獲得。 |
前操作期 | 2〜7歳 | 言葉が発達。自己中心的思考。見かけにだまされる。保存の概念なし。 |
具体的操作期 | 7〜11歳 | 論理的な思考が可能に。保存の概念を理解。 |
形式的操作期 | 11歳〜 | 抽象的・仮説的な思考が可能に。 |
よく出るポイントと対策
✅ 感覚運動期:対象の永続性がキーワード(目の前から消えても物は存在していると理解)
✅ 前操作期:自己中心性・保存の概念が未獲得
例:コップの形が変わると量も変わったと思う → 認知が未熟
✅ 具体的操作期:論理的思考ができるようになる
例:コップの形が変わっても中身の量が同じと理解(保存の獲得)
✅ 形式的操作期:抽象思考・仮説思考が可能に
例:数学の「もし〜ならば〜」という仮説を考えられるようになる
語呂合わせ】ピアジェの発達段階を楽しく暗記!

完全に、ショウタとナオコがグッときて、ジュンナとジーコがNHKで仮説を発表
登場人物多いね!!
語呂合わせと、完成させる表のイメージ
ピアジェの問題が出てきたら、語呂合わせからこの表を思い出せるようにしておきます。
発達段階 | 年齢の目安 | 特徴キーワード | 語呂合わせ対応部分 |
---|
感覚運動期 | 0〜2歳 | 循環反応 | ジュンナ(循) |
前操作期(2〜7歳) | 2〜4歳 | 象徴的思考(自己中心性) | ショウタ(象徴) |
4〜7歳 | 直感的思考(中心化) | ナオコ(直) |
具体的操作期 | 7〜11歳 | 保存の概念、脱中心化 | グッと(具体)+N(中)、H(保存) |
形式的操作期 | 11歳〜 | 仮説演繹的思考 | K(仮説) |
ピアジェの語呂合わせ
前半と後半に分けて、暗記するといいですよ!
1.感覚運動期(0〜2歳頃)ー循環反応
2.前操作期(子どもが話し始める頃~7歳頃)
象徴的思考期(2~4歳)ー自己中心性
直感的思考(4~7歳)ー中心化
かん(完)ぜん (全) 、ショウタ(象徴)とナオコ(直)
3.具体的操作期(7歳頃~11歳頃)ー保存の概念、保存の概念、脱中心化
4.形式的操作期(11歳〜 )ー仮説演繹的思考
グッド(具体)きて(形)
ジュンナ(循)とジーコ(象)、がN(中)、H (保存)K(仮説)で仮説を発表
まとめ
ピアジェは「子どもの思考の質的変化」に注目した心理学者です。保育士試験では、「保存」「操作」「仮説的思考」などのキーワードが頻出なので、語呂合わせでイメージと一緒に覚えておくと効果的です!
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