保育士試験に頻出のペスタロッチとは?直観教授や「数・形・語」の教授法、頻出ポイントをおさえて合格に近づこう!教育原理

ペスタロッチtop 保育士試験

保育士試験 教育原理では、教育思想家ペスタロッチについての出題が繰り返されています。今回は、ペスタロッチの基本情報から頻出ポイント、著書、数・形・語の教授法、実際の過去問まで、わかりやすくまとめます。

ペスタロッチ

ペスタロッチってどんな人?

  • 本名:ヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチ(Johann Heinrich Pestalozzi)
  • 出身:スイス(18世紀の教育者)
  • 時代背景:産業革命とフランス革命の影響を受け、「教育による社会改革」を提唱
  • 特徴:貧困家庭の子どもや孤児に教育の機会を与えることを目指した「民衆教育の父」

時代背景は、激動のヨーロッパ近代社会の始まりと深く関係しています。保育士試験では、時代背景と教育思想の関係がよく問われるので、以下のポイントを押さえておくと効果的です。

スイスの農村で実践教育

  • 当時は、教育は富裕層だけのものでした。
  • ペスタロッチは、スイスの自宅を開放して、(当時スイスは革命中で孤児が急増)孤児や貧困家庭の子どもたち80人以上!に実際の生活を通じた教育を行ったそうです。

この実践が後の「体験重視」「心・手・頭の調和的発達」などの教育理論につながっていきます。

余談:○○の父が多すぎる件

保育士試験を勉強していると人物の説明に「○○の父」的な呼び方がよく出てくることが気になって気になって仕方なく、、、まとめてみました。

他に似た肩書を持つ教育者(混同注意)

肩書き人物名特徴
民衆教育の父ペスタロッチ教育を通して社会の平等を目指したことから「民衆教育の父」と呼ばれています。
近代教育学の父ヘルバルトペスタロッチの後継として、教育を学問として体系化。
近代初等教育の父コメニウスペスタロッチ以前の17世紀、初等教育の普及に貢献。
幼児教育の祖フレーベル幼稚園の創設者。「遊び」を重視。

ペスタロッチの頻出ポイント①「直観教授」

ペスタロッチは、知識を頭ごなしに教え込むのではなく、子ども自身の感覚(見る・触れるなど)を通じて学ばせる=直観教授を重視しました。


頻出ポイント②「数・形・語の教授法」

  • 数:ものを数えることで数量を理解
  • 形:図形や形の認識を通じて空間感覚を育む
  • 語:言葉を使って思考・表現力を養う

この3要素は、子どもの知的発達の基礎をつくるために重要だとされました。
三位一体の教育とも呼ばれる。

試験でも「心・頭・手の調和的発達」がキーワードとしてよく出ます。


頻出ポイント③「生活が陶冶する。」

ペスタロッチは、「教育は母親の膝の上から始まる」とし、家庭教育の重要性を強調しました。
「陶冶(とうや)」とは、人格を練り上げること。
→ 教育は教室の中だけでなく、日常生活の中で人は育つという思想。
これが「生活即教育」の基礎。


◆ 著書と教育実践

著書名内容・特徴
『リーンハルトとゲルトルート』農村の貧困問題を描きながら、教育の力を訴えた代表作。ゲルトルートという女性が子どもを愛情で導く姿が描かれる。
『隠者の夕暮れ』自身の教育哲学を随筆形式で綴ったもの。教育者へのメッセージが込められている。
『白鳥の歌』「生活が陶冶(とうや)する(生活そのものが人格を形成する)」という思想が語られる


語呂合わせ(ペスタロッチ完全版)

「夕焼け白鳥とペスカトーレを食べて、スカ語を教え、直感で学び、生活で育つ」

ペスタロッチ

意味・対応する内容

フレーズ内容
夕焼け白鳥作品『隠者の夕暮れ』『白鳥の歌』
ペスカトーレペスタロッチの名前を連想(ペスカロッチ)
スカ語数(S)、形(K)、語(G)の教授法
直感で学び直観教育(見る・触るなど、感覚に基づく学び)
生活で育つ「生活が陶冶する」=生活の中で人格が育まれる

まとめ

記憶する人物名が多くて大変ですが、頻出人物については確実に記憶するようにしていくことで合格点に大きく繋がっていきます。こちらの記事も参考にしてどんどん覚えていきましょう。

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