食物アレルギーがある子供の保育園、幼稚園の給食対応の違い、6か所の園を比較

保育園幼稚園の給食対応 アレルギー強めの子育て

なす太は卵アレルギーを0歳で発症していました。なす太は1歳3か月で保育園へ入園しました。毎日の食事については、園との連携がかかせません。保育士として、アレルギー児を持つ親の両面から、保育園や幼稚園、園によって対応が様々であることをお伝えします。

給食どうしよう…保育園、幼稚園選びはとても重要!

食物アレルギーが有る場合は必ず検査を!

なす太は0歳7か月時点で、離乳食の卵黄を食べて全身蕁麻疹が出ました。食物アレルギーが疑われる蕁麻疹等の症状がある場合は必ず入園前に食物アレルギーの検査をすることをいおすすめします。

なす太くんは0歳の時すぐに検査をしたの?

0歳の時点では病院の先生から検査を進められることは無かったよ

なす太くんはいつ検査をしたの?

1歳のころ卵ボーロで全身蕁麻疹で救急にかかったことがあって、

その時初めて検査をおすすめされたよ。

保育園の入園も控えていたから、初めて血液検査をしたよ。

もし、ある特定の食物を食べた後、何かしら症状がある場合は、かかりつけ医等でアレルギーの原因を調べてもらってください。

アレルギーを調べる方法については、こちら(アレルギー児の血液検査の経過~1歳の検査~)の記事を参考にしてください。

保育園、幼稚園によって対応が全然違う!

なす太と、なす助ともに、合計5園の保育園、幼稚園に通いました。また私自身保育士としてパート勤務していた園も合わせると、合計6園の園の対応を見ることが出来たので、比較してみます。

すべての園に当てはまるわけではありませんし、この10年の間に食物アレルギー対応はどんどん進んでいるのであくまでも参考ですが、園によって対応が様々であることをお伝えします。

私立A保育園、小規模定員50人、0歳から3歳のみの保育園

初めてなす太が通った私立保育園。給食おやつともに、手作りでした。成分表は有りませんでしたが、初めての保育園だったので、私自身よく分かっておらず園を大信頼して預けておりました。保育自体も丁寧な保育園で、誤食等はありませんでした。

給食園内で手作り。月から金。程度やアレルギーの種類により要相談ではあるが、除去食の対応可。代替え食持参可。
おやつ園内で手作り。月から金、午前・午後のおやつ。程度やアレルギーの種類により要相談ではあるが、除去食の対応可。代替え持参可。
献立表献立表に成分表は無し。
給食の配膳方法調理室からトレーを区別して配膳。アレルギー児に加配保育士無し。
行事食べ物を使う行事は無し。
緊急薬預かり可。職員室にて保管。
エピペン未満児のみの園のため、過去に処方された子供無し。
食物アレルギーの血液検査表提出義務必須では無いが、血液検査の結果が有れば尚良い。程度や種類により要相談。
A保育園、小規模定員50人、0歳から3歳のみの保育園

私立B保育園、小規模定員50人、0歳から3歳のみの保育園

こちらも小規模園の私立園でした。栄養士さんと直接お話する機会もありました。栄養士さんからは、「卵と乳アレルギーの子供が現在いるので、卵と乳は一切使わず献立表を作ります!」「卵と乳を使わなくても、美味しい給食を作れるのでお任せください!」とおっしゃってくれました。嬉しかったです!

給食園内で手作り。月から金。卵と乳アレルギーの子供のみ在籍中なので、卵と乳は献立に使用しない対応。個別の給食は無く、みんなと同じ給食を食べることが可能。牛乳は豆乳で代用。
おやつ園内で手作り。月から金、午前・午後のおやつ。卵と乳は献立に使用しない対応。個別の給食は無く、みんなと同じ給食を食べることが可能。牛乳は豆乳で代用。
献立表献立表に成分表は無し。
給食の配膳方法みんなと同じ給食を食べることが出来るので、アレルギー児に加配保育士無し。
行事お出かけ行事の際、パンを提供。パンは全員、卵乳小麦不使用の米粉パンを園が準備。
緊急薬預かり可。職員室にて保管。
エピペン未満児のみの園のため、過去に処方された子供無し。
食物アレルギーの血液検査表提出義務必須では無いが、血液検査の結果が有れば尚良い。程度や種類により要相談。
B保育園、小規模定員50人、0歳から3歳のみの保育園

公立C保育園、定員250人、0歳から5歳児まで在籍

公立の保育園。未満児から5歳までの園児が在籍、先生も多かったです。給食は給食センターにて調理しており、除去食対応はしていませんでした。なので牛乳や小麦にアレルギーが有る子は、給食代も減額されていました。卵については週1回程度、食べられないおかずが出ますが、減額は無し、代替え食を持参していました。

おやつの代替え食を用意するのが難しかったです。

給食市の給食センターにて調理。月から土。除去食対応不可。代替え食持参可。
おやつ市の給食センターから運ばれてくる。市販品、果物。除去即対応不可。代替え食持参可。
献立表給食、おやつともに、献立表ダブルチェック、提出義務有り。成分表記載有り。
給食の配膳方法給食配膳の1番最初に、色の違うトレーを利用して配膳。アレルギー児に対してのみの加配は無しだが、基本的に担任以外に補助の保育士が配膳の手伝いにつく。給食を食べる際は、アレルギー児の机の横に保育士が着いてくれる。
給食チェック表配膳時のチェック、お迎え時に親のチェックをするチェック表有り。
行事夏:年長のみ夏野菜を使った料理、年長のアレルギー児によってメニューを毎年変更、カレー、米粉のミニピザ、秋:焼き芋
食べ物を使う行事の前に、保護者へ連絡。成分表チェック。代替え食持参可。
救急薬・エピペン職員室にて保管。
食物アレルギーの血液検査表提出義務必須。保育園指定のアレルギー対応様式有り。
公立C保育園、定員250人、0歳から5歳児まで在籍

私立D幼稚園、定員260人、3歳から5歳

地元では大きい私立幼稚園でした。園長先生との打ち合わせを最初に行いましたが、想像していたより対応は丁寧ではありませんでした。話し合いは数回してもらいましたが、やはりアレルギー児への対応が不安で、登園1か月に満たず転園を決意してしまいました。

給食園内で手作り。月から金。除去食対応不可。代替え食持参可。
おやつ幼稚園のためおやつ時間無し。
献立表献立表有り。成分表記載無し。商品名で献立が書かれていたり、材料表記もなく、献立のみ。
アレルゲンが入っているかどうか知りたい場合は、園に問い合わせないと分からない。さらに献立表は基本的にルーティンしているので、食べられない献立をメモしておき、保護者は2度目の問い合わせをしないように言われました。ドレッシングなど調味料もすべてルーティンしているのか謎でした。前日、急に献立の変更を伝えられこともありました。
給食の配膳方法園児が配膳。先生が配膳することはせず、子供ができるよう教育しているとのことでした。子供たちが配膳するので間違えて食べられないおかずを配膳されることも。こちらからリクエストをして、給食を食べる際は、先生の机の横にする対応は可。
給食チェック表配膳チェック表等は無し。
行事食べ物を使う行事の前に、保護者へ連絡。クリスマスにはケーキクッキングがあったようですが、クリスマス前に退園しました。
救急薬・エピペン職員室にて保管。
食物アレルギーの血液検査表提出義務必須ではないが、有れば尚良いとのこと。
私立D幼稚園、定員260人、3歳から5歳

私立E幼稚園、定員120人、3歳から5歳

こちらは海外の私立幼稚園でした。給食が無いのである意味安心でした。

行事が多くありましたが、みんなが楽しめるよう在園時のアレルギー状況をしっかり把握されていてみんなが楽しめるよう、しっかり対応されていたように思います。

給食無し。月から金、各自お弁当。お弁当屋さんからお弁当を注文することが出来る。
おやつ幼稚園のためおやつ時間無し。
献立表お弁当屋さんの献立表あり、成分表あり。除去食無し。
給食の配膳方法お弁当のため各自が準備。
給食チェック表お弁当のため無し。
行事夏祭り:かき氷
お泊り保育:ハヤシライス作り、すいか割り
お正月:お餅つき
事前にアレルギー成分表の配布有り。代替え食持参可。
行事ごとに、父母会からお菓子の配布有り。
袋詰めされており、既製品のため、帰宅後にしか食べないよう指導。
救急薬・エピペン職員室にて保管。
食物アレルギーの血液検査表提出義務必須ではないが、有れば尚良いとのこと。
私立E幼稚園、定員120人、3歳から5歳

私立F保育園、定員220人、0歳から5歳

こちらは保育士としてお仕事させてもらった公立保育園です。保育士さんがとても多く、個別対応しているが、保育士の情報共有がなかなかうまくいっていなかったので、アレルギーの子供を預ける親としては情報共有をしっかりしてほしいところでした。

給食園内で手作り。月から金。月から金。卵乳の除去食対応。小麦、その他のアレルゲンがある場合は、代替え食持参。
おやつ市販品のおやつを提供。
献立表給食、おやつともに献立表あり、成分表あり。卵乳の除去食対応。
給食の配膳方法調理室から色の違うトレーで運ばれてくる。アレルギー対応をする加配保育士有。
給食チェック表無し。
行事夏:夏野菜収穫 ミニゼリー
事前にアレルギー成分表の配布有り。代替え食持参可。
救急薬・エピペン職員室にて保管。
食物アレルギーの血液検査表提出義務必須ではないが、有れば尚良いとのこと。
私立E幼稚園、定員120人、3歳から5歳

まとめ

実際、なす太となす助が通った保育園や幼稚園のアレルギー対応について列挙してみました。

あくまでも参考ですが、園によって対応が様々であることが分かります。

アレルギー児の定員制限をしている園も

近所の幼稚園では、個別対応で除去食対応もしているのですが、アレルギー児受け入れ制限をしている園もあります。保育士として働いた経験から言うと、園としての安全配慮になってしまいます。現状としては人出不足で対応できないための対応なのです。

アレルギーっ子の症状も様々

アレルギーっ子の症状によっては、D幼稚園でも通える子もいますし、本当に個人差が大きいので細かい対応をしている園がすべてではないと思います。できるだけこちらの記事内容を参考にして、保育園、幼稚園を選ぶ際どこが重要なのかを見極めて頂きたいです。

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