なす太は卵アレルギーが有り、少量の卵入りのパンを食べただけで、アナフィラキシー症状(喘鳴、喘息、全身蕁麻疹など)が出ていました。5歳8か月の頃、初めて食物経口負荷試験を受けることができました。
なす太が通院する病院での食物アレルギー治療は大きく3通り
なす太が通院する病院での食物アレルギー治療は大きく3通りに分かれています。あくまでもなす太が通っている病院で行っている治療、呼び方なので一般的ではないのかもしれませんが。
1.食事療法
レルゲンとなる食物を除去した食事をすることや、除去食品に代わる代替食品を食べて栄養バランスを整えていくものです。
2.急速経口免疫療法
2週間など入院して、アレルゲンとなる食べ物を摂取して、症状が出ている状態でも安全に配慮しながらも摂取量を増量して、一気に体を慣れさせる方法ですが、現在20代の元アレルっ子の方などは、この方法がメインだったそうですが、現在は小児には3の治療法が主流なようです。
3.緩徐微量経口免疫療法
症状が出るぎりぎりのアレルゲンとなる食べ物の量を把握したうえで、安全な量を毎日摂取していく治療方法だそうです。
なす太は、症状が出るぎりぎりのアレルゲンとなる食べ物の量を把握するために、食物経口負荷試験を受けて3.緩徐微量経口免疫療法へ進む予定で実施しました。
食物経口負荷試験の流れ
どんな病院で受けれる?
食物経口負荷試験は実際にアレルギー症状が出る食べ物を、病院でお医者さんの前で食べて、どれくらいの食べ物の量で、どれくらいの症状が発症するのかどうかを試験するものです。なので、開業医さんで食物経口負荷試験を実施されている場合もりますし、強い症状が出る場合は、入院施設の整った大きな病院で食物経口負荷試験を受けることになります。
現在こちらのサイトで日本全国の食物経口負荷試験を実施している病院を調べることが出来ます。
食物アレルギー研究会

病院ごとの、外来・入院での実施件数がまとめられていて、とても参考になります!
タイムスケジュール(なす太が通う病院の場合)
なす太が通院している病院では、基本的に入院での経口負荷試験を実施されています。万が一強いアナフィラキシー症状が出ることにも対応できるようにと、入院の病室を食物経口負荷試験用に用意してくださっています。
8:45ごろ 一日入院受付 持参した食べ物を預ける
9:00ごろ 病棟前に集合、子供と一緒に食物経口負荷試験についてい説明を聞く
9:15ごろ 1回目の摂取(※)
2回目の摂取
3日目の摂取
4回目の摂取
11:30ごろ 症状が無い場合は昼食
13:00ごろ 症状が無い場合は医師から次の診察までの緩徐微量経口免疫療法実施の説明
13:30ごろ 退院手続
※摂取の量や時間の間隔は、今までの症状等を医師が判断して決定します。アレルギー症状が発症した場合は医師の判断で途中で摂取を取りやめて、症状の回復のために投薬等を行います。
なす太1回目の食物経口負荷試験結果
時間経過と症状
なす太が摂取するのは固ゆで卵白になります。初めての食物経口負荷試験を受けた際の状況を時系列でご紹介します。
9:30 0.2g摂取
9:45 0.5g摂取
10:30 1.0g摂取
11:00 首のかゆみ、咳
11:15 全身を痒がる、起き上がれない、咳が続くので吸入薬(メプチンインタール)、粉の飲み薬11:30 錠剤の飲み薬、 吸入薬2回目、顔面総赤、腫れ、全身に蕁麻疹、痒いと騒ぐ
12:20 意識有り ベッドに横になった状態、ウルトラマンの映画を見ることが出来る、体をアイスノンで冷やしているから寒いという
13:00 全身を酷く痒がる、痒いと騒ぐ、違う種類の飲み薬
13:30 顔の腫れ赤みが酷いが騒がなくなる、たまに痒いという
14:00 少し顔のむくみがおさまってきた、蕁麻疹の赤みはまだひかない、起き上がる
14:30 昼食許可がでる
15:15 病室を出る
結果 卵白0.7g陽性 アナフィラキシー有
初めての食物経口負荷試験の結果、なす太は卵白1.7g陽性となりました。
卵白1.7g 陽性
症状:喘息喘鳴、じんましん、かゆみ、発赤
病院の先生からは、なす太の症状はアナフィラキシー症状なので、今後卵白を誤食するような場合は、迷わずエピペン+救急車を呼びように言われました。そうなんですよね、症状の度合いを知らない親としては救急車を呼ぶべきなのか今まで迷いがあったのですが、この検査を受けて病院の先生に症状を確認してもらったうえで、救急車を呼ぶように言われたので、万一の対応に迷いが無くなりました。
まとめ
なす太、1回目の食物経口負荷試験の様子をご紹介しました。今回の負荷試験で卵を1.7g食べた場合、アナフィラキシーになることを知ることができました。卵白そのものを食べた場合、キツく症状が出ることも知ることができました。当日、退院手続きをして自宅へ戻り、目の下にクマができていて顔色も悪かったです。かなり辛い経験をさせてしまいました。とにかく親子とも疲れ果てて帰宅しました。
次の日は、アナフィラキシーの症状2回目が出る場合があるので、自宅で安静に過ごしましたが、なす太は、昨日辛い症状が出たことはさほど気にしていなくて、治療をすると卵を食べれるようになるんだね♪と、すでに前向きだったので一安心しました。
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